バリウム検査

バリウム検査

バリウム検査とは、正式には上部消化管造影検査とよばれています。
食道や胃、十二指腸の病変をチェックする検査です。

バリウム検査(上部消化管造影検査)でわかること

この上部消化管造影検査は通常のレントゲン写真と異なり、X線を連続して照射しながら行います。バリウムはX線を透過しないため、バリウムが口から食道を通り、胃、十二指腸へ流れていく様子を動画で確認することができます。

バリウムの流れを確認し、食道や胃、十二指腸が狭くなっていないかチェックすることができます。また、バリウムを胃粘膜に付着させることにより、胃潰瘍やがんによる粘膜の凹凸の有無や、胃炎などの病変も確認することができます。

バリウムとは

上部消化器官造影検査で用いられるバリウムは、正式名称を「硫酸バリウム」と言います。硫酸イオンとバリウムイオンからなる化合物(BaSO4)です。

バリウム検査でわかる代表的な病気

胃がん

胃がんは、胃の粘膜内の細胞が何らかの原因でがん細胞に変わり、無秩序に増殖を繰り返します。胃がん検診で見つけられる大きさになるまでは、何年もかかるといわれています。がん細胞が大きくなるに従い、がん細胞は胃の壁の中に入り込み、外側に徐々に広がり、近くにある大腸や膵臓にも広がる可能性があります。

食道がん

食道は喉と胃をつなぐ管状の臓器です。食べ物が通りやすいように内側が粘液を分泌する粘膜で覆われています。食道がんはこの粘膜の表面にある上皮からがん細胞が発生します。

日本人の90%以上が扁平上皮癌というがんです。欧米では、胃の近くの食道下部に発生する腺癌が増加していますが、日本の生活習慣が欧米化してきているため、今後、腺癌が日本でも増加する傾向にあることが予想されています。

胃炎

胃炎とは胃の粘膜に炎症が起こる状態のことをいいます。胃炎は急性胃炎と慢性胃炎の2つに分けることができます。

急性胃炎はストレスやアルコールの過剰摂取などの原因から短期に症状を起こし、原因を排除すれば回復しやすいのが特徴です。

慢性胃炎は胃炎が長期間繰り返されることで胃粘膜が変化してしまう状態であり、完治することは難しいと言われています。

- その他、異常な場合に疑われる疾患 -

・食道炎

・食道静脈瘤

・胃潰瘍

・胃ポリープ

・十二指腸潰瘍 など

検査前に注意すること

バリウム検査を受ける前に、胃の中の状態を検査しやすい状態に保つ必要性があります。そのために、バリウム検査を受ける方は事前に注意事項をチェックしましょう。

・ 検査の2日前よりアルコールの摂取は控えましょう

・ 検査前日は消化の良い食事を意識し、夜9時以降は絶食となります

・ 検査当日はタバコは控え、飴やガムなども口に入れないようにしましょう

バリウム検査の流れ

(1) 発泡剤を飲みます

胃の中を膨らませる必要があるため、発泡剤を飲みます。胃を膨らませることにより、胃の中のひだを伸ばし病変を発見しやすくします。

発泡剤を飲みこむコツは、舌の奥に全ての発泡剤を置き、一気に飲み込むことです。発泡剤を飲むとゲップが出そうになりますが、我慢しなくてはいけません。ツバを飲み込み、顔を若干下向きにすると良いでしょう。

(2) バリウムを飲みます

発泡剤の後にバリウムを飲みます。

バリウムは胃の壁全体に塗り付けて胃の状態を検査するため、粘度があり、白くドロドロとしていて飲みにくいと感じる方がほとんどです。 飲むコツは、味わうというよりゴクゴクと一気に飲むことです。

(3) レントゲンを撮ります

検査台に移動し、検査台の上で指示通りに体勢をかえていただきます。

回転など体勢を変えることにより、胃の粘膜についている粘液を剥がしとり、バリウムを粘膜に付着させます。

(4) 検査終了後は下剤を飲みます

検査のために飲んだバリウムを早く体外に出すために下剤を飲んでいただきます。検査後は排出効果を発揮するためにも水分を充分に摂取しましょう。

検査後の注意事項

・ 検査後の下剤は用法容量を守って必ず飲みましょう

・ 下剤の効果を発揮するために、水やお茶などの水分を多く摂取しましょう

・食事は通常通り摂っていただき、できるだけ野菜などの繊維質も摂りましょう

・ 検査後に便がでるまでは、アルコール摂取は避けましょう

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